全6回にわたって続けてきたスケッチブック(水彩紙)のレビューも、いよいよ最終回となりました。
最後に紹介するのは、アメリカ製のしっかりとした紙質が特長の「ストレスモア」です。
「しっかりと自立する紙」という印象のある、非常に安定感のある水彩紙です。
絵の具のしみ込みも丁寧にコントロールされており、色が暴れず落ち着いて定着するため、全体的にマットで穏やかな仕上がりになります。
紙に触れていても安心感があり、描いている最中も心が落ち着くような感覚があります。
リフティングや修正もとてもやりやすく、初級者から中級者まで幅広く対応できる柔軟性があります。
どんな画材でもきちんと受け止めてくれるような、包容力のある紙です。
比較的扱いやすく、丁寧に着彩すればしっかりと作品に仕上がるので、学びの過程で「一枚一枚を丁寧に描きたい」と思う人に特におすすめです。
https://holbein-shop.com/?mode=grp&gid=1798198
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
全6回にわたって、実際に使ってみて感じた水彩紙・スケッチブックの特徴を紹介してきました。
水彩紙には、それぞれ個性があります。
発色、にじみ、修正のしやすさ、重ね塗りの表情、筆のすべり心地——どれも実際に手を動かしてみないと分からないことばかりです。
初心者の方には「まずは扱いやすい紙を1冊」。
経験を積んだ方には「制作スタイルに合った紙を何冊かローテーションで」。
そんな選び方ができたら、より制作が楽しくなるはずです。
このレビューが、誰かの「お気に入りの一冊」との出会いにつながれば嬉しいです。